複列軸受の予圧抜け荷重は、 転がり軸受解析の結果として直接利用できません。しかし、予圧抜け荷重はパラメータバリエーションを用いて容易に求めることができます。 予圧抜け荷重は、複列軸受の一列が無荷重の状態になる外部アキシアル力として定義されます。

2列の軸受が2つの単列軸受として軸受コンフィグレーション機能を使用して定義されている場合、1軸あたりの軸方向の力は、外部アキシアル力として現れます。

青色と赤色のアキシアル力に加えて、最小の接触応力も緑色で示されています。 最小接触応力を使用すると、第2の列のアキシアル力より大きな勾配を有するので、予圧抜け荷重は、より容易に見つけることができます。

軸受タイプとして複列軸受を使用する場合、1列当たりのアキシアル力は現在、結果として得られません。 予圧抜け荷重、上記のような最小の接触応力を使用して決定することができます。

青色の最小接触応力に加えて、アキシアル方向の剛性も赤色で示されています。 アキシアル方向の剛性は、一方の列がその荷重を失っているので、予圧抜け荷重で小さなエッジを有します。 特に高速回転であれば、すべりを避けるために、全ての転がり要素は負荷されなければなりません。 これは最小の接触応力を使用して容易に確認できます。